プロソドンティクス 第郡 無歯顎の治療・顎顔面欠損の治療
ISBN 978-4-8160-1373-7
定価 7,500円(税込8,250円)
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登録情報


【シリーズ編集委員】古谷野潔 前田芳信 松村英雄 矢谷博文
【第郡 責任編集】古谷野潔



■A4判 ■オールカラー ■272頁 ■2020年1月



内容


 本巻では、無歯顎と顎顔面欠損症例の診療について取り上げる。超高齢社会をふまえて、最初に無歯顎の疫学、そして無歯顎の病態と加齢変化を取り上げ、後半では訪問歯科診療について取り上げた。ユニークなのは、無歯顎の補綴治療法として、全部床義歯、オーバーデンチャー、インプラントブリッジ、インプラントオーバーデンチャーを同列に取り上げている点である。また、顎顔面補綴についても詳説した。歯科学生だけでなく臨床研修歯科医や補綴歯科専門医をめざす若手歯科医師にもぜひ読んでいただきたい“学びの書”。



目次


Chapter 1 無歯顎の疫学
 A.歯の喪失と無歯顎年齢 
  1)歯の喪失と無歯顎の現状
  2)歯の喪失原因
 B.無歯顎補綴の需要の将来予測と全部床義歯の寿命
  1)無歯顎補綴の需要の将来予測
  2)全部床義歯の寿命(耐用年数)

Chapter 2 無歯顎の病態と加齢変化
 A.顎骨・顎堤の変化
  1)抜歯後の顎骨の変化
  2)無歯顎の解剖学的構造
  3)上下対向関係の変化
 B.顎堤粘膜の変化
  1)生理的加齢変化
  2)病的変化
 C.顔貌の変化
  1)生理的変化
  2)病的変化
 D.咀嚼筋の変化
  1)生理的変化
  2)病的変化
 E.下顎運動の変化
  1)顎関節の変化
  2)神経筋機構の変化
  3)顎機能異常
 F.感覚の変化
  1)味覚
  2)粘膜感覚
 G.反射の変化
  1)加齢変化
  2)歯の喪失に伴う変化
 コラム1:口腔乾燥症

Chapter 3 無歯顎補綴の方法
 A.無歯顎補綴の選択肢
  1)全部床義歯
  2)オーバーデンチャー
  3)インプラントブリッジ
  4)インプラント・オーバーデンチャー

Chapter 4 補綴装置としての全部床義歯
 A.総義歯の構成要素
  1)人工歯
  2)義歯床(義歯床各部の名称,義歯床の役割)
 B.義歯の機能的要件
  1)支持
  2)維持
  3)安定
 C.義歯の分類
  1)暫間義歯
  2)即時義歯
  3)治療用義歯
  4)移行義歯
  5)最終義歯

Chapter 5 無歯顎者の医療面接と診療
 A.無歯顎者の主要症状
  1)高齢者の特徴
  2)咀嚼障害
  3)構音障害
  4)審美障害
  5)顎機能障害(顎関節症)
  6)その他の障害
 B.医療面接と検査
  1)医療面接
  2)全身状態の把握とその対応
  3)局所的検査
  4)臨床的検査
  5)画像検査
  6)模型上の検査
 C.初期診療計画
  1)プロブレムリスト
  2)初期診療計画の立案
  3)インフォームドコンセント
  4)応急処置

Chapter 6 治療計画の立案
 A.はじめに
  1)診断・プロブレムリスト作成
  2)治療計画の立案
  3)治療計画立案におけるディシジョンツリーとその具体的手順
 B.初診時に残存歯がある場合
  1)残存歯の歯根が保存可能な場合
  2)残存歯が保存不可能で全て抜歯となる場合
 C.初診時に残存歯がなく,すでに無歯顎の場合
  1)現義歯(旧義歯)を継続して使用可能な場合
  2)現義歯の調整では問題を改善できず,新義歯の製作が必要な場合
 D.全部床義歯の製作
  1)治療用義歯の応用
  2)治療用義歯の応用が不要な場合
  3)メインテナンス

Chapter 7 治療の流れ
 A.全部床義歯治療における前処置
  1)補綴的処置
  2)外科的処置
  3)薬物療法
 コラム2:複製義歯の製作法
 コラム3:義歯改造の実際_
 B.印象採得
  1)印象採得に必要な解剖と生理
  2)概形印象
  3)研究用模型の製作
  4)精密印象
  5)作業用模型の製作
 コラム4:ダイナミック印象
 コラム5:フレンジテクニック
 コラム6:フラビーガムへの対応
 コラム7:全部床義歯の概形印象
 C.咬合採得
  1)咬合床の製作
  2)顎間関係の記録
  3)咬合高径の決定
  4)水平的下顎位の決定
  5)標準線の記入
 コラム8:ゴシックアーチの実際
 D.人工歯の選択
  1)人工歯の種類
  2)選択の実際
 E.模型の咬合器装着
  1)咬合器の種類
  2)平均値咬合器を用いる場合
  3)半調節性咬合器を用いる場合
 コラム9:フェイスボウレコードと咬合器調節の実際
 F.人工歯の排列
  1)前歯部排列
  2)臼歯部排列
 G.義歯の咬合様式
  1)平衡咬合
  2)正常咬合排列法
  3)交叉咬合排列法
 H.ろう義歯の口腔内試適
  1)確認すべき事項
  2)術式
 コラム10:ポストダム(後堤法)
 I.全部床義歯と発音・発語
  1)全部床義歯に関連した発音・発語の生理学
  2)検査法
  3)全部床義歯における発音・発語障害
  4)発音・発語機能を利用した治療法と術式
 J.材料の選択
  1)レジン
  2)金属
  3)軟性材料
 K.義歯の埋没・重合・研磨
  1)歯肉形成
  2)埋没
  3)重合
  4)咬合器再装着
  5)削合
  6)研磨
 L.義歯の口腔内装着
  1)装着時の検査と調整
  2)装着時の患者指導
  3)治療効果の評価

Chapter 8 義歯装着後の管理と経過
 A.義歯装着後の変化
  1)顎堤の変化(適合性)
  2)人工歯の変化(摩耗,咬耗)
 B.変化に対応した処置
  1)経過観察時の義歯の評価
  2)患者の訴えに対する対応
  3)粘膜調整
  4)リライン
  5)リベース
 C.義歯の修理
  1)破折
  2)人工歯脱離,破損
 D.デンチャープラーク
  1)義歯性口内炎
  2)誤嚥性肺炎
  3)義歯の清掃法
 コラム11:義歯安定剤

Chapter 9 オーバーデンチャー
 A.術前の診察と検査
  1)歯の残存状況
  2)残存歯と歯周組織の状態
  3)顎堤形態
  4)使用中の義歯
  5)その他
 B.採否の判断
  1)残存歯
  2)補綴学的条件
 C.治療計画
  1)支台歯の処置法
  2)義歯の設計
  3)治療手順の決定
 D.臨床術式
 E.臨床例
 F.治療成績
 コラム12:インプラント・オーバーデンチャーの世界でのコンセンサス

Chapter 10 インプラント・オーバーデンチャー
 A.採否の判断基準
  1)解剖学的条件
  2)補綴学的条件
  3)全身的条件
  4)経済的条件
 B.術前検査
  1)エックス線による検査
  2)旧義歯の検査
  3)研究用模型による検査
  4)全身状態の検査
 C.臨床術式
  1)診断用ワックスアップ
  2)術前の検査
  3)設計
  4)インプラントの埋入
  5)治癒期間の暫間補綴
  6)アバットメントの連結
  7)上部構造(オーバーデンチャー)の製作
  8)義歯(アタッチメント)の装着と調整
  9)経過観察
 D.臨床例
  1)上顎の場合
  2)下顎の場合
 E.臨床成績
  1)生存率
  2)合併症
  3)オーバーデンチャーの支台としてのインプラント
 F.インプラントの数と位置と利用できるアタッチメント
  1)インプラントが1本の場合
  2)インプラントが2本の場合
  3)インプラントが3本の場合
  4)インプラントが4本の場合

Chapter 11 インプラントブリッジ
 A.適応症
 B.治療のステップ
  1)診断と手術計画
  2)インプラント体埋入手術
  3)上部構造の製作
 C.インプラントブリッジの種類と術式
  1)通常のブリッジ形態の固定性インプラントブリッジ
  2)可撤性インプラントブリッジ
  3)メタルフレームを用いた固定性上部構造(ボーンアンカードブリッジ)
  4)CAD/CAM サージカルガイドを用いたインプラントブリッジ

Chapter 12 訪問歯科診療
 A.基本的予備知識
 B.補綴治療の役割
 C.補綴治療の実践
  1)治療環境
  2)治療の実践

Chapter 13 顎顔面補綴
 A.顎顔面補綴とは
  1)顎顔面補綴の分類と目的
  2)病因
  3)病態と機能障害
  4)顎顔面補綴装置の種類
  5)顎顔面補綴,対象患者の推移
 B.顔面欠損
  1)病因と病態
  2)治療法
 C.上顎欠損
  1)病因と病態
  2)治療法
 D.下顎欠損
  1)病因と病態
  2)下顎欠損の分類
  3)下顎欠損による障害
  4)治療法
 E.補助装置
  1)発音・嚥下補助装置
  2)放射線治療補助装置
  3)その他の補助装置